先日から、ブログで「陰徳」や「おかげさま」ということについて書かせていただき、自分の感謝力について考えさせられました。
そんなとき、理念と経営7月号の中の「失敗の数だけ感謝を知り、苦労の分だけ感謝が深まる」という言葉が目に飛び込んできました。
株式会社楠本の楠本啓子社長は、突然のお父様の死による社長就任で必死に社員さんと共に駆け抜けてこられました。
お父様が創業された製餡や水飴製造の家内工業から始まった卸問屋を事務職しか経験されたことがない楠本さんが16年前のお父様の急死から、息子さんやお母様に支えられて必死に会社を経営されてきました。
未経験の資金繰り、社内外の信用を築いていかなければという焦り、自分の力のなさへの苛立ちと孤独から、お父様が他界されてから数カ月は悔しさで涙が止まらない毎日だったそうです。
それでも、社員さんには毅然と向かい、会社を良くしたい思いを伝え続けられたそうです。
そんななか、相当な抵抗をしていた部長さんが退職。残った社員さんは徐々に理解を示してくれるようになったそうです。利益も標準並みに上げられるようになられましたが、そのころから卸問屋以外のことを始めなければとうい焦りと、過信のようなものも生まれて次々と新規事業に乗り出されました。とくに9年前にはご自身のおごりから多額の資金を投資して、多額の損失を出されてしまい、倒産が頭をよぎられたそうです。
何日もうつ状態に陥り、死ぬことばかり考え、人にも会えず、恐怖で食事も睡眠も取れなかったようです。それを察したお母様から「命があって帰ってきてくれたことだけで十分」と言ってもらい、その言葉に救われたそうです。そして、何にも知らずに働いている社員さんの姿を見て、会社があることへの感謝で胸が詰まり、会社を守ってくれた社員さんに、賞与も今まで通り出せるように自分の給与を落とし、早く会社を立て直すことへ力を入れなおし、損失金は6年で穴埋めすることが出来たそうです。
いろんな失敗の経験から新しいことを取り入れ、社内改革をされ、現場の意見が反映できるように組織を再編成、会社の収益もオープンにされ、経営計画も毎年社員さんと取り組み、具体的な目標を掲げられました。その目標の実現を繰り返していくうちに、皆が自分の会社として積極的に動いてくれるようになられたそうです。そして、お客様に選んでもらえないと、会社が良くならないことを社員同士が考えられるようになられたそうです。
そんな社員さんの為に4年前より社員さん二家族に一週間の休暇で家族旅行を贈呈することや、安心資金として冬タイヤの補助金の支給、年末には感謝の表彰状を発表し、給与袋にも感謝の言葉を添えることを続けられています。この16年間、経営環境が良くなかったから良かったのだ、だから常に社員さんと共に駆け足をして、一度も赤字を出さずにこられたのだとおしゃっています。
そして、失敗の数だけ感謝を知り、苦労の大きい分感謝が深まる、ということを体感できました、今はすべてに感謝です。と書かれていました。
私は、経営者の方々は私たち社員の知らないところで、何とか社員さんのために、お客様の為に会社を良くしていこう、倒産させるわけにはいかないと、こんなにも大変な苦労をされていたのだと、改めて知ることができました。
会社がなければ、私たちは働くことができませんし、お給料をいただくこともできません。
この不況の中、毎月お給料をきちんといただけることが、当たり前ではなく、とてもありがたいことなんだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
家庭の事情で会社に遅れてしまったり、子供の行事で抜けさせてもらったりするとき、社長や上司は気持ちよく「お互い様だからね」と言ってくださいます。
だからといって、給料で引かれるわけでもありません。「お互い様」と言っていただける言葉に甘えるのではなく、Iさんがブログに書いてくださっていたように、心から「お互い様」と言っていただけるように、感謝の気持ちを持ち、自分の発揮できる能力をフルに発揮して、会社のために貢献できることを考えて実行していきたいと思いました。
経営者の方々が必死で会社を守ってくださる、たくさんの工夫をしながら、私たち社員を守ってくださること、本当に感謝しなければなりません。
いつも社長や上司は「社員さんのおかげで会社がなりたっている。いつもありがとうと」と声をかけてくださいます。社長や上司が社員の立場なら…社員さんに気持ちよく働いていただくには・・・と考えてくださっているように、私たち社員も、社員の立場だけでなく、経営者の立場ならと会社のことを考えていき、真の持ちつ持たれつでありがとうの循環をしていかなければ、私たちの会社に明るい未来はないと思いました。
毎朝の朝礼、みなさんのブログ、講演会への参加、勉強会など、せっかくこんなにもたくさんの学ぶ環境を与えて頂いているのに、それを活かさなければ意味がありません。
一人だけの力ではなく、社員みんなの力を合わせれば、今まで考えもつかなかったいいアイディアが浮かんできたりするかもしれません。会社で働くのは当たり前と思うのではなく、当たり前に働かせていただいていることに心から感謝し、みんなで会社の明るい未来を描いていきたいと思いました。
また、私はこの本を読ませていただいて、以前上司に、「世の中、素晴らしい人って、本当に真の苦しみを味わい、それを糧にして本当におかげさまと…と思えてきた人達だと思うわ」と言っていただいたことを思い出しました。
私は上辺だけの「おかげさま」という感謝の気持ちが言葉に出ていたときがありました。
もちろん、とりあえず言っとけばいいか、なんて気持ちで「おかげさまです」と思ったり言ったりしている訳ではないのですが、ちょっとした何気ない言葉に自分の感謝力のなさが出てしまっていました。
意識的にはありがたいなと思って「おかげさま、感謝しています」と発していても、どこかで傲慢さが出ていたのだと思います。どこかで優越感に浸ってしまっていたのかもしれません。
楠本さんは、お父様の会社を、社員さんを家族を守る為、必死に会社の事を考えられていました。とても苦しいことばかりだったと思います。しかし、必死で頑張られ、真の苦しみを味わわれたからこそ、失敗の数だけ感謝を知り、苦労の大きい分感謝が深まったと感じられ、今では心から幸せだと思われる人生を歩んでいらっしゃるのだと思います。
私の感謝力は、まだ上辺だけで、深さが足りないときがあるのでは、と考えさせられました。
自分の行動を振り返ってみると、自分の間違っているところを注意してもらったとき、教えていただいてありがとうございますと思いを言葉にのせたつもりなのに、顔が怖かったり、相手を無意識に睨んでしまっていたりします。それは、自分の失敗を認められず、でも認めないといけないという心の葛藤から、言葉と表情がちぐはぐになってしまっていたのだと思いました。自分の失敗を教えていただけるなんて、とてもありがたいことなのに心から感謝できていない自分の傲慢さに自分でがっかりしてしまいました。
不幸や悲しみや苦しみを体験すると、今まで何も感じなかったことに対して深い感謝の心が湧きだすのですね。私は、知らず知らずのうちに不幸や悲しみや苦しみから逃げてしまっていたのかもしれません。
不幸や悲しみや苦しみを体験することなく・・・感謝の心を持つことなく、どんどん楽さを求める人に、神様は幸せな人生など与えてくれません。
神様は、私達が幸せな人生を送れるように、必要な時に必要な分だけのマイナス現象(不幸・悲しみ・苦しみ)を起こしてくださり、そのお陰で、今まで何も感じなかったことに対して深い感謝の心が湧き出すようにして下さっているのだと思います。
感謝の心が深まると、人に対して優しくなれ、愛情も強くなって、みなさんとの人間関係がとても心地よくなり、「ありがとう」「おかげさま」「お互いさま」の循環がうまくいき、みんなが幸せになれるのだと思います。
辛いことが起きたら、感謝の心に気づくためのチャンス。
悲しいことが起きたら、感謝の心に気づくためのチャンス。
苦しいことが起きたら、感謝の心に気づくためのチャンス。
すべてのマイナス現象は、感謝の心に気づくためのチャンス。
「禍を転じて福となす」と、身にふりかかった災難をうまく活用して、かえって幸せになるよう、目の前の事から逃げずに、きちんと自分と向き合い、全力で進んでいき、感謝の心を深めていきたいと思います。そして、すべてに「ありがとうございます」と心から感謝できる自分になりたいです。
すべては自分の幸せの花を咲かせるために起きていると思います。
自分という幸せの花をたくさん咲かせ、幸せの実を結び、無数の幸せの種をまいていける人になりたいと思います。










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