「言葉が人生を拓く」
2月5日 日めくりカレンダー
人物とは言葉である。
日頃どういう言葉を口にしているか。どういう言葉で人生をとらえ、
世界を観ているか。
その言葉の量と質が人物を決定し、それにふさわしい運命を招来する。
運命を拓く言葉の重さをしらなければならない。
以下、小さな人生論より
関西師友協会副会長・豊田良平氏が急逝された。
電話でお元気な声を耳にした数日後の訃報(ふほう)。
ただ瞑目(めいもく)して合掌するのみである。
豊田氏が安岡正篤(まさひろ)師に初めて手紙を書いたのは
17歳の時であった。『童心残筆(どうしんざんぴつ)』や
『東洋倫理概論』を読んだ感動を直接伝えたかったのである。
だが、期待していた安岡師からの返事はなかなか来なかった。
あきらめかけた頃に届いた一通の封書。
返事の遅れを詫(わ)び、結びにこうしたためられていた。
「求道は一生のことである。そのためには冷に耐え、
苦に耐え、煩に耐え、閑に耐える。これをもって大事をなす」
17歳の少年の心に火がついた。豊田氏は安岡教学の研鑽(けんさん)
に生涯を懸けることになる。
その3年後の昭和16年、豊田氏は出征して中国に渡り、
戦火の中を転々とする。黄河のほとり、運城でだった。
古本屋で一冊の本を見つける。安岡師の著書『続経世瑣言
(ぞくけいせいさげん)』である。
この本は中支からマレーシアまで6千㌔を転戦した豊田氏と行を共にした。
中で「人物学」の一節が豊田氏をとらえた。
「人物修練の根本的条件は、怯(お)めず臆(おく)せず、
勇敢に、而(しこう)して己を空(むな)しうしてあらゆる
人生の経験を嘗(な)めつくすことです。
人生の辛苦艱難(しんくかんなん)、喜怒哀楽、栄枯盛衰、
そういう人生の事実、生活を勇敢に体験することです。
その体験の中にその信念を生かして、初めて吾々(われわれ)は
知行合一的に自ら人物を練ることができるのです」
ここに豊田氏の生涯のテーマは定まったと言えよう。
豊田氏はよく言われたものである。
「古典をどれだけ知っているかではない。いかに人物を練るか。
いかに人物となるか。それが安岡教学の神髄だ」
60歳を過ぎ、豊田氏は元京大総長・平澤興氏と出会う。
「あなたこなたのおかげ」
「いまを喜びなさい」
「人に希望と喜びを与えるのが最高です」
――豊田氏の口からこんな言葉が出るようになったのはそれからである。
「安岡先生との出会いだけだったら、自分は堅苦しい人間で終わって
いたろう。平澤先生と出会って、新しい世界が開けた」
豊田氏のしみじみとした述懐を思い出す。
言葉によって運命を拓(ひら)いていった人生。それが豊田氏の生涯であ
ったと言える。 --小さな人生論
今野華都子先生も、いつもおっしゃっています。。
「相手のために何が一番大切なのかを真剣に考えて言葉を
かけ続けていれば、その思いは必ず伝わっていくと信じています」
五日市先生も書かれていました。
「愛情と思いやりのある言葉がいかに人を動かし、
その人の運命を変えていくかを再認識できました」
真心のこもった言葉、感謝の言葉を自然体で口に出すこと。
それが運命をひらく鍵になる。
魂の品格、真の優しさとは何かを考えさせられる
言葉と人生
「楽しい」とか「悲しい」とかの言葉を発すると、
それが実在意識を通じて潜在意識へ伝わり
しいては神経系統の生活機能を良くも悪くもする。
神経系統の生活機能が悪化すると、そういう悪い、
悲しい、しんどいもの、悪 を自然に引き寄せてしまうと思います。
だから、 真(=誠)、善(=愛)、美(=調和)に沿った
積極的な心を持つこと。
すべての源は自分にある。
人間である以上、怒りや悲しみを感じるのは当然だが、
そういった消極的な心を長く滞らせないこと。
感謝と歓喜の感情をより多く持てば、最高のものを受け取ることが
できる。
その状態での言葉の発し方を自然に身につけられたら幸せですね。
人生の羅針盤
「心を積極的に持つことが重要」と理解しても、なかなか実行できない
のが人の常。 それは“信念”が欠けているから。
鏡に映った自分の顔の眉間に向かって、精神統一してから自己暗示
方法を注ぎ込めば、“信念”はぐんぐん出てくる。
子育ても、私たち親が、感謝力を持ち、責任ある言葉を発して
いかなけれは、そういう心構えで育てたないといけない思います。
言葉の量と質は努力次第ですね