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やる気のスイッチ

 

やる気のスイッチが入った瞬間


昨日に引き続き、「理念と経営」の本から設問についての勉強です。

企業事例で、品川女子学院が掲載されていました。

創立から八十五年という歴史を経て、一時は生徒数の減少に悩まされた

学校を改革し、七年ほどで、入学希望者六十倍、偏差値を二十上げた

漆 紫穂子校長のお話が掲載されていました。

 

漆校長の使命感の裏には、「子どもの喜びが第一」という教育者としての

信念がありました。


「生徒達と、毎日接していて『あっ、この子、こんなに変わった』

 と思う事がたびたびあります。と話はじめられたそうです。

 

「私は、子どもが変わる瞬間には四つくらいあると思っているんです。

その四つとは、

①子どもが自分の好きなことを見つけた時

②小さな成功体験によって、自信が生まれた時

③自分なりの目標ができた時

④人のために何かやって喜ばれた時

 

こうした瞬間に子どもたちは変化し、大きく成長していく。

その瞬間のことを「やる気のスイッチが入った瞬間」だと言う。

 

「どのような子もその子なりに一生懸命になれる『やる気のスイッチ』

を持っていると私は思っているのです。

そのスイッチが入った時に、子どもに前向な心が生まれるのです。

だけど、『やる気のスイッチ』は、自分の中にあるので、外から押して

上げることはできません。本人が自分で押すしかない。

私たち教師や親がやらなければならないことは、本人が自分で

『やる気のスイッチ』を押せるような環境をつくり、そのやる気を

継続していけるように水やりを続ける、そういうサポートをしていく

ことだと思います。」

と、現在は、都内でも有数の人気校として名高いそうです。

 

ここまでの道のりの中では、漆校長は、代々引き継がれている

この学校に就職したわけではなく、別の私立の高校に就職していたそう

です。そんなある時に、「廃校危機度ランキング」という都内の内部資料を

見せられ、品川女子学院が危機度の上位にランキングされていたのです。


ここまで学院の状態が悪化しているとは考えていなかった漆さんは、

すぐに戻ってご両親の力になりたいと思ったそうです。

そして、学院の国語教師として戻り、三年目くらいから、学校の改革に

取り組まれたそうです。


まず生徒を集められるような魅力ある学校にすることが先決と考え、

そのために子どもの進路指導のプロである進学塾をまわり、塾の講師が

いい学校と認めるのはどういう学校なのか、さまざまなヒントを探ったり、

「学校のどこに不満があるのか」

「どうしたら、この学校の生徒として誇りをもてるか」

など生徒さん達にアンケート調査を実施されたりしたそうです。

 

学校側でも改革チームをつくり、生徒の立場から見ていいと思えることを

手当たり次第にされたそうです。


教師たちの声も聞いてみると、「学校の進む道がわからない」

「トップのビジョンがない」などの意見も上がったそうです。

その時、ずっと、明確な目標やビジョンは打ち出してきたつもり

だっただけに、ショックだったそうです。

 

このとき漆さんは、「人から与えられた目標は自分の目標にはならない。」

そして、職員全員で、学院のミッション、ビジョン、バリューを作って

いこうと話し合いを重ねてこられたそうです。

そうした中で、「生徒が喜ぶ姿を見るのが一番うれしい」という共通の

価値観が確認でき、みんなが、

『生徒の成長のためにできることは何でもやろう』

という気持ちになっていったのだそうです。

 

 

それから、十年もたたないうちに「最も華麗な学校改革」と言われるほど

の成果を出し、入学希望者を数十倍に、さらには、偏差値を二十も上昇さ

せたそうです。

 

この改革を続けさせたものとは、子どもたちの存在と、オーナー家族として

の使命感だと。

そして、それと同時に学校は、卒業生の母校を守るという「経営」と

在校生を育てる「教育」を学校の理念に従って、教育理念として、

『自ら考え、自ら表現し、自らを律する』を掲げ、その理念を踏まえて、

『世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、

才能を伸ばし、夢を育てる』事を教育目標にされているそうです。

家庭においても社会においても必要とされる健全で明るい、しかも一本 

筋の通った気品高い女子を育てたい、と考えていたそうです。


さらに、この教育理念を実践するために、「28プロジェクト」と銘打った

独自の総合学習プログラムに沿った教育もされて、女性の28歳という

ターニングポイント時にどのように生きているかという、社会では仕事・

社会のためにやっと、貢献できる時期だったり、結婚・出産を考えると

いう年齢の時期。このときに自分は、どんな生き方をしていたいのか。

あるいはどんな職業についていたいのか。そういうことを子どもたちに

考えさせる。そのための企業コラボレーションや起業体験プログラムなど

のプロジェクトだそうです。

『自分で何か将来の方向性を見つけたとき、今の自分が未来の自分に

つながっているということに気づく。

すると、学習のモチベーションが上がり、日常生活にも積極性が出てく

る。』、つまり、「やる気のスイッチ」が入るというわけらしいです。


ここまで、読んで私たちの会社も同じだなぁと思います。

 

学校とは違いますから、「やる気のスイッチ」をいつもいつも、社長や幹部

におしてもらうわけにはいきません。

それでも、やる気のスイッチが入るように会社も努力は必要と思います。

その中で、そのスイッチを入れられる人と入れられない人、入れ方がわから

ない人。個人差があります。

今月の課題でもある人財という観点からみると、会社の目標と個人の目標が

一致していなければ、そのスイッチは、入りにくいと思いました。

 

目標を明確にしていく必要があります。

そのために、自分なりのリサーチする努力をしなければいけないのでは

とも思いました。

昨日のブログにも書いたように、幅広い知識や知恵を持った中での行動と、

持たない行動とでは、結果が違います。


それと、目標の持ち方も、漆校長が改革チームを作った時に感じた、

人から与えられた目標は、自分の目標にならない。というのは、その通り

だと思います。

私たちは昨年、みんなで、それに気づき、半年以上、時間を掛けて、

会社の経営理念と経営指針を作り上げました。

 

個人の価値観と会社の価値観の一致や、何の為の誰の為の仕事かという

意識の再認識など…、とても、いい時間だったと思います。

 

お客様第一主義のこころという、常にお客様の視点に立ち、お客様に喜んで

頂けるように「おもてなしの精神」をもって、どんなことも誠実に日々進化

できるように努力をし続けます。を根本に「企業は人なりのこころ」や

「永続繁栄のこころ」などを指針として、仕事を通して、豊かな人生が送れ

るように感謝の気持ちと、それを報いるために社会貢献ができる社会人を

目指そうと、決意し理念に掲げています。

それでも、日々の仕事に追われ、ついつい目先のことにつまづき、中には、

自分自身が、テンションが下がっていて、目標が解らなくなっている人も

いるかもしれません。その時は、常に、朝礼で学んでいる事を思い出して、

わからなくなったら、目の前の事に一心不乱に取り組めば、おのずと、

道が開けてくるはずです。と信じています。

やる気のスイッチは、自分の中にしかありません。

自分の好きな所をみつけて、小さな成功体験をしっかり自信に変え、

少しずつでも、目標を持っていきましょう。

そして、やはり、目の前にいる人に喜んでもらうために、人に役立つこと

をしてみましょう。きっと、変わり始めるんだと思います。


そして、その努力にいつも、会社は、社長は、幹部は、上司は、みんなで、

水やりや、肥料やりや 気付かないところで、愛情を注いでいると思いま

す。そうあり続けたいと思います。

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